東海ゴム工業は2日、名古屋の住友クラブ(名古屋市東地区)で窓用省エネフィルム「リフレシャイン」シリーズの新製品「リフレシャインTW32」の発表会を開催した。
当日の会見で、柴田雅裕取締役常務執行役員研究開発本部長は新製品について「新商品を一言でいうと、夏場の室外から紫外線をカットしながら、冬の室内の暖気も逃がさないフィルムであり、高透明で年間省エネ効果のある窓用フィルムの商品化は世界で初めて」と述べた。 次に同商品の開発背景、事業展開については、浅野隆三リフレシャイン事業室長がプロジェクターを使用しながら解説。 同商品は夏期(遮熱)は太陽光の熱(近紫外線)を39%反射し、室内の温度上昇を抑制し、冬期(断熱)は暖房熱(遠赤外線)を室内に68%反射して暖かさを保つことが可能。可視透過率も73%とガラス本来の透明さを維持することができる。そのほかの特長として、①窓際での夏のじりじり感や冬の肌寒さを和らげる効果を発揮②有害な紫外線を99%以上カット③断熱性能を持つ複層窓ガラスに張り付けた場合、さらに断熱性能が向上する④室内の表面に施した特殊化加工により、施工性の向上や窓掃除での損傷を防止⑤地震や衝突によるガラスの飛散を防止する―などがある。 販売展開については、遮断熱フィルムは温暖地域に加え、寒冷地域も市場化と捉えて、日本全国をターゲットにする。特に同商品は夏は外部からの熱を遮り、冬は暖気を外部に逃さない効果があるため、主に住宅やオフィス向けの需要を見込んでいる。 当日は、新商品の特長の遮熱効果や断熱効果が一目でわかるようにデモ機を使いながら実演なども行われた。 発売10月1日から開始。年間売上販売目標は17億円(15年度)。光学フィルム全体で33億円(同)を計画している。 同商品のサイズは幅1270ミリで長さ30メートル、ロール状で販売する。標準施工価格は1平方メートルあたり1万3650円(税込)。