名古屋プラスチック工業展2012が開幕

2012年10月16日

ゴムタイムス社

 高機能・高付加価値製品等多数出展

 名古屋プラスチック工業展2012/機能材料技術展2012が2日~4日にわたり、ポートメッセなごや(名古屋市国際展示場)で開催された。機能材料技術展は初めての開催になり、名古屋プラスチック工業展は今回で30回目を迎える。
 同展は原料から二次加工機、合理化機器、リサイクル技術などを網羅した中部地区唯一・最大規模のプラスチック産業専門展示会。開催の3日間で1万4571名が来場した。ゴム・樹脂関連企業は次のとおり。

 省エネ効果に寄与する技術・製品が一堂に

 ◇カワタ
 ECO・省エネをテーマに省エネ脱乾湿乾燥機「チャレンジャーⅢ」DFAシリーズをメインに展示。
 同製品を改良した省エネシステム「自動節電運転」オプション装備タイプも展示した。装置が乾燥状態を認識・エネルギー量を自動でコントロールできるのが特長。
 同時に微粉を除去する輸送機やペレットの不良品・異物を除去する色彩選別機の実演も行った。
 ◇バンドー化学
 「かざる・まもる」をコンセプトに薄膜、高補填、高耐候、無欠点等を特長とする同社のフィルム製品を出品。
 同社のフィルム製品の技術を活かして展開しているデジタルプリント用品(グランメッセ、インクジェットメディア、ラミネートフィルム)、加飾製品などを紹介した。
 ◇オカモト
 同社の配合・加工技術で開発された塩ビ機能フィルムをはじめ、オレフィン系フィルムおよびウレタンシートの素材、加工製品のサンプルを多数出展した。
 同ブースで紹介した寝たまま洗髪できるコンパクトな洗髪器の介護向洗髪器「さんぱりさん」、室内で簡単に組み立てられる介護向浴槽用「ニュー湯っくん」に使用されている洗髪・浴槽用のシート素材は同社の配合・加工技術で開発したカレンダー加工によるポリウレタン製シートが使用されている。
 ◇ホーライ
 超コンパクト&低馬力の2軸粉砕機「KRー20シリーズ」を中心に出展。
 同製品は自動車のバンパー、インパネ、ドアパネル用の粉砕機。同機の特長は低容量1・5kWモータ・1個または2個で破砕ができることで省エネに寄与し、超低速で処理するため、騒音を低く抑えることができる点。またコンパクトな同機を別の粉砕機の上段に設置し、2段式粉砕機にすることも可能。
 同ブースでは同機の性能を伝えるために、粉砕した自動車バンパ、自動車インパネ等も展示した。
 ◇東洋機械金属
 小型機から大型器まで業界トップクラスの電動射出成形機「SiーV」を出展。
 特に今回は不良率低減に貢献する同機のオプション装備「SAGスクリュー」、樹脂粘度自動調整プログラム「メルトコン」を紹介。「SAGスクリュー」は可塑化工程での過剰な「せん断熱」を抑制することで、樹脂からのガス発生を抑え、スクリューデザインのみで「せん断熱」の発生を調節し、ガスを抑制できる製品。またメルトコンは成形品品質のばらつきが発生するのを成形機で樹脂粘度を管理するプログラム。
 ◇アキレス
 ソフトパーティション用フィルムを出品した。
 同製品は工事設備の静電気対策、空気管理、省エネ、節電対策に寄与する。訪問者に同製品の特徴をわかりやすく伝えるために施工例を交えて展示した。同製品は工場のワーク空間の有効利用やクリーン化を実現し、様々な顧客のニーズや課題に対応しているという。
 ◇日精樹脂工業
 「夢・NEXT・ジェネレーション」をコンセプトに次世代の成形機を目指した自動車部品向けの小型精密成形の電気式射出成形機「NEX50Ⅲー5EG」等を出展した。
 ノズル・加熱筒における熱伝導効率を向上したため、昇温時間が25%短縮し、消費電力を8%削減を実現した。また操作性や作業性の向上に貢献する3次元樹脂流動解析ソフト3D TIMON・Moldex3D、品質生産管理システムPQ Manager等も披露した。

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