横浜ゴムは15日、コンベヤベルトの主力商品として新開発した「Duotex(デュオテックス)」シリーズの販売を10月から開始すると発表した。
「Duotex」は砕石、セメント、木材チップ、石灰などの各種バラ物搬送に適した一般用途向けシリーズで、主に国内の砕石場やリサイクル工場、生コンクリート工場などで使われる。従来品の「ユニコン」シリーズをモデルチェンジするにあたり、徹底的なフィールド調査を実施し、ユーザーの要望をもとに「“運ぶ”をささえる」というコンセプトをたて、搬送用ベルトとしての基本性能の底上げをおこないバランスの取れた製品を目指した。 同社では新シリーズの展開によりさらなる販売拡大を狙う方針。
コンベヤベルトは芯体帆布とそれを覆い保護するカバーゴムで構成される。今回のモデルチェンジでは芯体帆布を全て2プライ(層)とし、従来品よりもエンドレス部の安定性を向上させた。更に柔軟性にとんだ2プライ構造の利点を活かし、従来品に比べコンベヤシステムのプーリ径を小さくすることが可能となり、よりコンパクトな設備設計が図れるものとした。
製品の寿命を大きく左右するカバーゴムについては「Duotex」用に耐摩耗性に優れるゴムを新開発。ベルト伸びについては従来品と同等レベルの低伸張性を確保している。