宇部興産 2013年3月期第2四半期・通期連結業績予想を修正

2012年10月16日

ゴムタイムス社

 宇部興産は15日、2013年3月期第2四半期累計期間および通期の連結業績予想について修正を発表した。
 第2四半期累計期間の修正の理由としては世界的な景気減速を背景として、化成品・樹脂セグメントにおいてカプロラクタム市況が低迷し、スプレッドが想定以上に縮小したことに加え、機能品・ファインセグメントでも多くの製品で需要低迷が続いていることを挙げ、売上、利益ともに期初予想を下回ると見込んでいる。
 通期の修正の理由は、新興国の成長が鈍化し世界経済の不透明感が増す中、化成品・樹脂セグメントにおいては中国を中心として他社新設備稼働が相次ぐカプロラクタムのスプレッドは今後も期初想定を下回って推移すること、機能品・ファインセグメントでも需要回復の遅れが見込まれることが挙げられている。
 第2四半期累計期間の売上高は3300億円から3130億円に下方修正され、5・2%減となった。また、営業利益については180億円から160億円で11・1%減、経常利益は155億円から140億円で9・7%減。この結果、四半期純利益は95億円から80億円の15・8%減となる予想。また、1株あたりの四半期純利益は7・96円となった。
 通期の売上高は6780億円から6380億円に下方修正が行われ、5・9%減となった。営業利益は470億円から360億円で23・4%減、経常利益は410億円から300億円の26・8%減。1株あたりの当期純利益は15・91円となった。
 なお、配当予想については変更はない。

関連キーワード: ··

技術セミナーのご案内

ゴムタイムス主催セミナー