ブリヂストンが4年連続トップ
ラバー&プラスチックニュースは9月17日、世界のタイヤメーカーランキングの2012年版を発表した。
同社によると、世界の75タイヤメーカータイヤの総売上高は1883億ドルに達し、前年比22%増。これは原材料コストの高騰により上昇した販売価格を維持しているためとしている。一方、販売台数は低または無成長。
2011年度のタイヤ市場は、2008年~2009年の不況の後、2年で20%のプラス成長を示した。タイヤメーカーのうちいくつかは販売台数の低下にもかかわらず、2012年前期までに2桁の収益成長率を見せている。
ブリヂストンは4年連続でトップを維持している。同社の売上高は東日本大震災による混乱にもかかわらず、285億ドルと前年比で約7%増加した。2位のミシュランは274億ドル、約12%増収と続いている。
3位のグッドイヤーの売上高は約21%増加の205億ドル、4位のコンチネンタルのおよそ2倍となっている。5位ピレリタイヤ、6位住友ゴム工業、7位横浜ゴム、8位ハンコックタイヤは順位を維持した。
台湾の正新/マキシスと中国の杭州中策ラバーは9位、10位に上昇。クーパータイヤは売上高は約17%増加したが、11位に順位を落とした。続いて錦湖タイヤが12位。同社は2011年は赤字だった。
東洋ゴムは昨年のマレーシアシルバーストーン社買収および中国シルバーストーン社の株式75%取得の影響で13位を維持した。シンガポールに拠点を置く中国のタイヤメーカー、GITIタイヤは売上高29億ドルで昨年より1ランク上昇した。
上位3社のタイヤメーカーであるブリヂストン、ミシュラン、グッドイヤーの合計売上高は760億ドルで、全体のおよそ40%を占めている。また、上位10社では1250億ドルで世界市場の3分の2にあたる。
なお、今年は中国のメーカー5社が新しくランキングに加わり、中国企業は全27社がランクインした。インドは11社、アメリカ、台湾はそれぞれ5社、日本4社、イタリア、ロシア、韓国は3社、インドネシア、タイ、トルコからは2社が同じくランキング入りしている。