ミシュランは25日、2012年度9月20日期末業績を発表した。
第3四半期の同社グループ合計の売上高は前年同期比5・7%増の54億3600万ユーロとなった。
同社は成熟市場は経済環境の不振、特に欧州の状況を反映して、需要が低迷、販売量は好調だった前年同期に比べ、予想通り6・7%低下したと述べている。また、重量トンベースの販売量は2011年第4四半期以降安定しており、7月1日の価格連動条項による調整があったにもかかわらず、価格ミックスは特に鉱山・建設機械用タイヤ事業において依然良好としている。
乗用車・ライトトラック用タイヤ事業の売上高は同5・0%増の27億9700万ユーロ。トラック用タイヤ事業は同2・7%増の17億7500万ユーロ。特殊事業は同15・5%増の8億6400万ユーロとなった。
また、第1~3四半期の同社グループ合計の売上高は同5・9%増の161億4200万ユーロとなっている。
2012年度通期の見通しとして、下半期に見込まれる2~3億ユーロの原材料コストの好影響と通期販売量の5%低下という条件のもと、結果的に営業利益(特別損益算入前)を純増させるという通期目標を確認。同社グループは通期で約20億ユーロの資本支出を予定しているが、パリのオフィスビルの売却益考慮前においても4億~5億ユーロのフリーキャッシュフローを生み出すことを目標としている。
2012年10月25日