東海ゴム工業の2013年3月期第2四半期連結決算は売上高が1327億8400万円、前年同期比17・2%増、営業利益50億3200万円10・9%増、経常利益49億2100万円、同7・9%増の増収増益決算となった。
同社グループは、グローバルで製造・販売網を充実させるとともに、国内外での物流体制の再構築を進めるなどコスト削減活動を推進し、収益力の高い経営体質の構築に注力。さらに、事業本部制の導入により連結ベースでの経営管理強化を進めた。
自動車用品部門の売上高は1052億8700万円、同25・8%増、営業利益は37億900万円、同54・3%増となった。 国内市場では国内自動車生産台数が震災からの生産回復と「エコカー補助金」により大幅に増加。海外市場でも、新興国で底堅く販売が推移したほか、米国での景気回復による需要好転により、全体として好調を維持した。
一般産業用品部門は売上高325億9100万円同4・6%減、営業利益13億2300万円、同37・9%減と減収減益。産業用ゴム製品分野では中国での建設機械・工作機械向け高圧ホースの販売が景気減速に伴う建設需要の落ち込みにより苦戦したほか、プリンター向け機能部品など事務機器向け精密部品分野でも、主に欧州での景気減速を受けて販売が伸び悩んだ。
通期業績見通しは、自動車用品部門の中国客先減産影響や一般産業用品部門の主要顧客の減産影響により、前回公表した予想を下回る見込みとして売上高が2600億円、同3・7%減、営業利益100億円、同25・9%減、経常利益100億円、同25・9%減に下方修正した。
2012年10月30日