バンドー化学は31日、高速運転への対応や回転精度を必要とする工作機や半導体関連機械等の産業機械の駆動用ベルトRIB ACE®2のラインナップに、新たに開発した大型・高伝動容量に対応する「RIB ACE®2―PL形」を追加したと発表した。
同社は従来から産業機械での高速運転や回転精度向上のニーズに対して、自動車補機駆動用ベルトで培ったノウハウを取り入れたRIB ACE®2―PK形(中型)を市場に投入し、好評を得ていた。また昨年、省スペース化・小プーリ化のニーズに応え、ISO規格に適合(最小プーリ径φ20)したRIB ACE®2―PJ形(小型)を発売している。最近では大型機械の高精度化が進み、高伝動容量の駆動でも伝動ベルトの回転精度向上のニーズが高まっていることから、大型・高伝動容量に対応したRIB ACE®2―PL形(大型)を開発した。これに伴い、従来のPK形、PJ形にPL形を追加し、シリーズ化することで様々な産業機械・幅広い使用条件での使用が可能となる。
製品の特長としては、コンパクトな設計対応が可能(最小プーリ径:PJ形φ20、PK形φ50、PL形φ70)、高速運転での使用に最適(3種ともにベルト速度50m/sまで使用可能)、高伝動効率(Vベルトと比較し、ベルト厚さが薄く、屈曲ロスが少ない)、回転精度がよく、ベルト振動が少ない、などが挙げられている。
シリーズの販売目標は、初年度は約1億5千万円の販売を目指し、以降は順次拡大を図る。
2012年10月31日