横浜ゴムは10月31日、同社のADVANレーシングタイヤ装着車が10月28日、2012年シリーズチャンピオンを獲得したと発表した。
同車は栃木県ツインリンクもてぎで行われた「SUPER GT第8戦(最終戦)」のGT300クラスで優勝し、シリーズポイント逆転の末、チャンピオンとなった。ヨコハマタイヤ装着車のGT300クラスシリーズチャンピオン獲得は2009年から4年連続。
チャンピオンを獲得したのは「Team TAISAN ENDLESS」の「ENDLESS TAISAN 911」(ドライバー:峰尾恭輔選手/横溝直輝選手)。今シーズンは新しいマシン(ポルシェ911 GT3 R)で挑んだ開幕戦で2位を獲得し、その後もコンスタントに上位入賞を重ね、最終戦までトップと9ポイント差のランキング3位につけた。
ウェットコンディションに転じた最終戦の決勝は、ランキングトップチームにポールポジションを奪われ2番手からのスタート。横溝選手の「選んだタイヤに自信があった」の言葉どおり、ヨコハマタイヤの優れたウェットグリップを武器に8周目のヘアピンでトップを奪取し、さらに33周目のピットストップでは高い耐摩耗性を活かしたタイヤ無交換作戦を敢行。交代した峰尾選手がライバル達の激しい追い上げにも集中力を切らさない走りで逃げ切り、チェッカーフラッグを受けた。
SUPER GTは日本で最も人気の高い自動車レースシリーズで、カーメーカーのワークスチームも参戦し毎戦ハイレベルなレースが展開される。市販車をベースに改造したレース専用マシンが使用され、約500馬力のGT500クラスと約300馬力のGT300クラスの2クラスが混走して両クラスで優勝を競う。
2012年11月01日