帝人化成は10月31日、ポリカーボネート樹脂の販売価格を改定すると発表した。
対象製品はポリカーボネート樹脂の「パンライト」、ポリカーボネート系アロイ樹脂の「マルチロン」で、すべて一般グレードは国内でキロ当たり30円以上、海外でキロあたり0・3USドル以上、難燃グレードは国内でキロあたり35円以上、海外でキロあたり0・35USドル以上、2012年12月1日出荷分より値上げする。
改定理由として、同社のポリカーボネート樹脂の主原料であるビスフェノールAの価格が粗原料であるベンゼンの価格高騰の影響を受け、当初の想定を超えて上昇していること、また、難燃剤に代表される副資材の調達コストや工場の動力費などの各種ユーティリティコストも、原燃料価格の高騰に伴って大幅に上昇していることを挙げ、これらのコスト上昇は同社独自の合理化努力で吸収し得る範囲を超えており、このたびやむ無く製品価格を改定するとしている。
2012年11月01日