太平洋工業は10月31日、タイにおいて新たに自動車用の樹脂製品事業を開始するとともに、サプライチェーン強化のため、現事業であるタイヤバルブ製品事業の生産能力増強も併せて、新工場の建設に着手したと発表した。
事業拡張を行うのは同社のタイの連結子会社Pacific Industries (Thailand) Co., Ltd.。
同社はアセアン市場の拡大、顧客の現調化ニーズへの対応などを背景に、遊休地に新工場を建設し、新たに自動車用の樹脂製品事業を開始する。現在、日本国内でトップシェアを誇るホイールキャップやセンターオーナメント等をタイで生産し、日系自動車メーカーを中心に2013年12月より納入を開始する予定。
また、日本に次ぐバルブの第2生産拠点として、タイヤバルブの一貫生産・能力増強を図り、グローバル生産体制の強化・拡充を推進していく予定。
なお、同事業の計画は同日付けの平成25年3月期第2四半期決算短信における業績予想に織り込み済み。
〈Pacific Industries (Thailand) Co., Ltd.の概要〉
▽所在地=タイ王国バンコク近郊
▽代表者=代表取締役社長三輪和宏氏
▽資本金=1億8000万バーツ
▽事業内容=タイヤバルブ関連製品および自動車用樹脂製品の製造・販売
▽出資比率=太平洋工業75%、The Sittipol 1919 Co.,Ltd.他25%
▽設備投資額=2億6000万バーツ(約7億円)
2012年11月01日