耐圧ホースメーカー、トヨックス(本社=富山県黒部市、宮村正司社長)は10月26日、タイ・バンコクのシャングリラホテルで主力代理店15社に向けて機能品の販売強化とタイでのホース生産の進展を説明するため、代理店会を開催した。
今回の代理店会は、今年6月に同社黒部本社工場でタイ各地区の主力代理店を招待して開催した機能品拡販の戦略確認を実施したことを踏まえ、すでにタイで加速しているエンドユーザーへの機能品の情報発信活動をさらに強化し、機能商品群の浸透を深耕させる目的で、宮村社長が参加して開催された。
新商品である「トヨロン」と「トヨシリコーン」のハイブリッドホースや「トヨコネクタ」などの機能品の品揃えの充実と、その独自性についても説明した。併せて機能商品情報を現場ユーザーに伝える新たな販促ツールも充実させ、ユーザーへの情報発信を強化していくことを確認した。
さらに、同社で決定しているタイ工場のホース生産の詳細なスケジュールと戦略商品の案内を行い、タイ市場およびアセアン市場全体への安定納品のBCP対策の意義も提案し、大きな賛同を得た。
トヨックスは30数年前からタイおよびアセアン地区で販売網を構築してきている。とくにタイ市場では、流通、ユーザー現場での占有率は60%を超えている。その占有率の背景に、各業界ごとの主力ユーザーの80%の企業に定期訪問による現場ユーザーへの商品の情報浸透力がある。
今回の現地主力代理店会でも独自新商品および什器を含む新販促ツール、タイ工場決定の案内で、市場浸透活動にさらに拍車がかかり、代理店各社の売上高と利益の増加に直結し、販売意欲がさらに高まると期待している。
同社では、今後のタイは昨年の洪水による復興需要と自動車産業の増産による設備増加に併せて、機能品の受注が急増すると予測しており、急変する市場変化に今後もいち早く対応し、拡販支援していく、としている。