藤倉ゴム工業の2013年3月期中間決算は、売上高127億6400万円、前年同期比4・4%減、営業利益100万円、同99・5%減、経常損失は8000万円の減収減益となった。当期純損失は9100万円。
同社グループでは海外を含めた生産及び販売展開、新製品の開発、生産性の向上及び不良率の低減を積極的に行った。
セグメントの業績は次の通り。
〈産業用資材〉
主力の工業用品部門は、主な自動車メーカーは増産となったものの在庫調整及び品種構成の変化により受注減となったため減収減益となった。制御機器部門は医療品分野が好調だったものの、液晶半導体分野については客先の生産調整により受注が減少し、減収減益。電気材料部門は、電力・情報通信関係が好調により収益を押し上げたため増収増益となった。
以上の結果、売上高は76億7700万円、前年同期比4・6%減、営業利益は3400万円、同88・4%減。
〈引布加工品〉
引布部門は一部の自動車関係の受注が好調だったものの、エレクトロニクス関連製品の価格競争が激化し単価が下落したため増収減益となった。印刷機材部門は拡販及び工場の経費削減に努めたため増収増益。加工品部門は運送関連製品と舶用品の国内での売上が好調に推移したため増収増益。
この結果、売上高は22億8200万円、同5・1%増、営業利益は黒字転換で700万円となった。
〈スポーツ用品〉
ゴルフ用カーボンシャフト部門は、米国での市況悪化による販売不振及び国内販売の買い替え需要の低迷により、前年に比べ減収減益となった。アウトドア用品部門は春先は登山ブームによりシューズの売上が好調だったものの、夏場は全国的に猛暑だったため登山用品全体の売上が低調に推移し、減収減益。
この結果、売上高は25億3900万円、同10・4%減)、営業利益は1億4600万円、同41・7%減。
〈その他〉
物流部門は需要の低迷により荷動きが悪化したため、減収減益。
この結果、売上高は2億6500万円、同12・5%減、営業利益は3400万円同15・7%減となった。
通期の連結業績予想は売上高は前期比1・3%減の260億円、営業利益は同68・6%減の1億円、経常利益は同81・6%減の4000万円の見込み。
2012年11月14日