取材メモ リチウムイオン電池向け製品が好調

2012年11月12日

ゴムタイムス社

 「リチウムイオン電池関連市場は2010年対比11年、12年と着実に伸びており、この市場向けに新商品を積極的に開発し、市場投入していく」。日本ゼオンの古河直純社長は3月期中間連結決算説明会の席上で力説した。
 リチウムイオン2次電池材料として不可欠なバインダーでは、日本ゼオンは世界で大きなシェアを有し、環境対応車において自動車各社がバインダーとして採用、高く評価されている。
 同社が推進する中計では、バインダーが含まれる高機能材事業部門のエナジー材料事業は製品群を拡大させる方針だ。
 今年2月には、リチウムイオン電池の蓄電容量を従来より5~15%高めた新規負極用バインダーの製品化に成功した。また、正極に使用する水系バインダー(接着剤)の製品化にも成功し、実用化に向け本格的な販売を開始している。
 今後、EV(電気自動車)などの市場拡大が予想される中、同社の動向に目が離せないだろう。

 

 

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