住友ゴム工業の12年12月期第３四半期連結決算は、売上高４９９９億６１００万円、前年同期比６・９％増、営業利益４３７億１４００万円、同48・８％増、経常利益４１８億１８００万円、同58・０％増の増収増益となった。四半期純利益は２３０億２０００万円で同67・６％増。
タイヤ事業の売上高は４３３０億５５００万円、同６・６％増、営業利益は３８４億２２００万円、同40・４％増となった。
国内市販用タイヤは、ダンロップブランドのシリーズのラインアップ拡充、グッドイヤーブランドでは高付加価値商品の発売など、拡販と販売構成の改善に努め、売上高は増収となった。国内新車用タイヤは、低燃費タイヤをはじめとする高付加価値商品の拡販を進め、売上高は増収となった。
海外市販用タイヤは、景気減速の影響により需要が減少したが、中国、インドネシア、タイでの拡販に加え、販売価格改善の効果もあり、売上高は増収となった。海外新車用タイヤは、中国を中心とした海外での自動車生産の拡大に対応して販売数量を伸ばした。
スポーツ事業の売上高は４５７億４７００万円、同11・９％増、営業利益は39億４０００万円、同２３１・７％増となった。
ゴルフ用品市場は、震災後に落ち込んでいた需要の回復が進み、海外も主に北米市場が堅調に推移。ゴルフボールは、飛距離性能を高めた「ゼクシオ ＬＸ」を中心に拡販を図り、シェアを高めた。海外外市場では、アジア地域に新商品を投入、中国に上海事務所を新たに設けるなど、事業拡大を図った。欧米市場ではゴルフクラブ新商品やボールの拡販に努めた。
産業品他事業の売上高は２１１億５７００万円、同３・９％増、営業利益は13億４９００万円、同64・７％増となった。
土木・海洋商品やスポーツ施設用人工芝は低調に推移したが、建築用の床材や制振材料を増販したことに加え、医療用ゴム栓も需要の増加により販売を伸ばした。
通期の連結業績予想は、売上高７０５０億円、前期比４・２％増、営業利益６７０億円、同２４・２％増、経常利益６１０億円、同22・２％増、当期純利益３２０億円、同12・７％増の増収増益を見込んでいる。
