東洋ゴム 12月期第2四半期 海外タイヤ販売が堅調推移

2012年11月12日

ゴムタイムス社

東洋ゴム工業の12年12月期第2四半期決算(7月~9月)は売上高2021億2700万円、営業利益86億2600万円、経常利益は59億円、純利益は36億6千万円の増収増益となった。
 12年12月期は決算期変更の経過期間となることから、国内連結対象会社は6ヵ月、海外連結対象会社は9ヵ月間の変則決算となり、前年同期比は発表していない。
同社試算による前年同期比によると、今期の売上高で119億円の増収、経常利益で3億円の増益の増収増益となった。
 国内新車用タイヤは震災の影響からの回復やエコカー購入補助金の効果などにより国内自動車生産台数が大幅に増加したため、販売量・売上高とも順調に推移し、市販用タイヤも乗用車用タイヤ及びライトトラック用タイヤを拡販したことにより、販売量・売上高とも順調に推移。
 海外では北米市場は、景気低迷などの影響を受け低調に推移、欧州市場では、景気低迷の影響があったものの新規顧客開拓を実施したことにより、販売量・売上高とも前期並みだったが、中国、東南アジア、中近東市場については、販売量・売上高とも順調に推移した。海外市場全体では販売量・売上高とも順調に推移した。その結果、タイヤ事業の売上高は1583億5800万円、営業利益は64億9200万円となった。
 自動車用防振ゴムについては、震災やタイ国における大洪水の影響から回復し、市場規模の大きい日本、北米、中国での販売が増加した結果、売上高は順調に推移。鉄道車両用空気バネ及び鉄道車両用防振ゴムについては、海外向け及び国内の補修市場向けへの販売が増加したため、売上高は順調に推移した。
 断熱資材分野については、冷蔵倉庫向けスプレー原液、マンション・ビル向け建築用スプレー原液の販売が増加、防水資材分野も国内景気の持ち直しに伴い販売が増加したことにより、売上高は順調に推移した。
 その結果ダイバーテック事業の売上高は437億5100万円、営業利益は19億1000万円となった。
 12年12月期通期(4月~12月までの9ヵ月の変則期間)予想は、中国経済の先行き不透明感などにより売上高を3040億円から2910億円に、経常利益125億円から108億円に、純利益を79億円から63億円にそれぞれ下方修正した。営業利益については原材料価格を含めた製造原価低減により8月予想通りの152億円据え置きとなっている。

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