タイヤ3社(ブリヂストン、住友ゴム工業、横浜ゴム)の12年12月期第3四半期連結決算が発表された。欧州、中国など世界経済の減速から足元は低落傾向に軸が移り、厳しさが増しつつあるが、第3四半期は原材料価格が増益に効いたほか市販用タイヤの価格修正も増益要因となり、3社とも揃って大幅な増益となった。通期の業績予想も増収増益予想となっている。
〈ブリヂストン〉
売上高2兆2263億2100万円、前年同期比0・4%減の減収となったが、収益面は営業利益2042億7400万円、同42・5%増、経常利益1967億8400万円、同51・5%増、四半期純利益1158億7100万円、同41・4%増の大幅な増益となった。
同社は戦略商品の拡販や商品単体販売のみでないビジネスモデルの構築を進め、環境対応商品や事業の推進を実行した。
タイヤ事業の売上高は1兆8603億円、同1%減とわずかながら減収となったが、営業利益は1854億円、同36%増となった。
多角化事業の売上高は3789億円、同1%増、営業利益は国内事業やBSAM多角化における利益増などにより187億円、同156%増となった。
〈住友ゴム工業〉
売上高4999億6100万円、前年同期比6・9%増、営業利益437億1400万円、同48・8%増、経常利益418億1800万円、同58・0%増の増収増益となった。四半期純利益は