クラレプラスチックス㈱(佐々木讓社長)は、このたび広幅化・薄手化・カラー化を可能にした新しい遮熱タイプのターポリンシート「サンブレイク」SH―350F、SH―750を開発した。
同社は2007年に太陽光の近赤外線をカットする遮熱タイプのターポリンシートを開発し、販売してきたが、新製品を投入することにより、省エネ、節電対策に関心が高まる中、店舗装飾からインテリア関連に至るまで、幅広い用途へ展開していく。
「サンブレイク」シリーズはポリエステル織物などの基布を、近赤外線を反射するフィルムでラミネートしたシート。また、一般的なターポリンシートに比べて、温度上昇を約5℃(同社製品比)低減する。
新製品ラインアップは下記3タイプ。
(1)SH―350F
通常のターポリンと同等の風合いや加工性、色付けも可能な汎用タイプ。
(2)SH―750
国土交通省の大臣認定を取得(認定番号MMEM-0038)したテント倉庫用の高強度タイプ。
(3)半透明SH―1000F
半透明SH―1300Fは雑貨、大型農業栽培施設(ビニールハウス)などに好適な半透明タイプ。
開発の背景は生地の幅や軽さなどの加工性、カラー展開、コスト面で、より汎用性の高い製品に対するニーズがあった。また、省エネ・節電対策で、店舗装飾などの分野において遮熱素材への関心が高まっている。
主な特長としては、遮熱タイプでは初めて色付けが可能になり(一部の色目に制限あり)、薄膜化(0.35mm)、広幅化(205cm)により、一般的なターポリンシートと同等の風合い加工性を有している。また近赤外線をカットして温度上昇を約5℃抑え、従来の遮熱ターポリンシートに比べて低コスト化した。
主な用途は店舗・リゾート施設のオーニング(日除け)、パラソル、簡易テント(イベント、スポーツ)、室内ブラインド、シャッター などがあげられる。