【ゴム用試験機特集】 エムアンドケー ゴム用加硫試験機MDRH2030を販売拡充

2012年11月26日

ゴムタイムス社

ゴム用加硫試験機MDRH2030を販売拡充

エムアンドケー

  • 千葉市花見川区幕張本郷2-2-5アットホームセンタービル4F
  • TEL: 043-309-6031
  • WEB: http://www.mandk.info/

 エムアンドケー㈱(工藤光裕社長)はゴム用試験機の製造をはじめ、輸入販売を行いながら海外展開を強化している。
 上半期(4|9月)の需要動向は「試験機の受注は好調で対前年比150%になった。最近の傾向として、海外の日系企業に試験機関連設備をトータルでコーディネイトする大口受注などがあり、ユーザーにとってもコストダウンにつながっている。また弊社では現地に代理店や事務所があるので、購入後のメンテナンスでも安心していただける体制が整っている」(工藤社長)。
 同社が主力とする三本柱はゴム用ロータレスキュアメーター「MDRH2030」、ゴム用自動硬度計「デジテストⅡ」、4月から本格販売を開始したムーニー粘度計「MVM11」。
 特に上半期に販売好調なゴム用ロータレスキュアメーター「MDRH2030」は、今後も販売強化をしていく。同製品の一番の特徴は、グローバル化に合わせ、欧米で広く採用されている密閉型円すいダイを採用(ISO・ASTM・JIS準拠)した点。
 最近では、より多くのユーザーに同社の製品を理解してもらう活動として、今年の6月にはタイ・バンコクでの展示会に出展したり、9月には日本ゴム協会 関西支部主催の総合紹介講演会で製品のプレゼンテーションや加硫試験機MDRH2030の実機展示も行った。
 同社は来年1月に静岡県工業技術研究所での講演会、2月に日本ゴム協会 東海支部主催の総合紹介講演会、3月には、東京・八王子で開催される日本ゴム協会の研究部会の一つである、新世代エラストマー技術研究分科会主催の、第三回日本・タイのゴムシンポジウムでも、製品のアピールを予定するなど、積極的に営業活動を進めている。
 また、同社の最近の傾向として、「大手ゴムメーカーから生産ライン、耐久試験、性能試験、研究室等に必要とされる、一定環境下で評価を行う物性試験機が求められており、ゴムの劣化・寿命予測に欠かせない応力緩和温度サイクル試験機の引き合いや、耐久性を訴求するため、広域の温度環境下でのゴム物性の測定ができる試験機が求められている」(工藤社長)。
その対応として既に、応力緩和温度サイクル試験機や、恒温槽ビデオ伸び計付き引張試験機の販売を行っており、さらに-70℃から200℃の環境下で多サンプルの硬度測定が可能な、ドイツのバーレイス社のゴム用自動硬度計「デジチャンバー」の販売の準備をしている。すでに営業は開始しており、近々同社のホームページで紹介する予定となっている。
 下半期・通期の業績予想は、「期待できる製品は、上半期に引き続き『MDRH2030』。製品価格も海外他社製品に勝てるように、さらなるコストダウンも考慮しなくてはいけない。また、例年の傾向として上半期の方が受注額が多いと、その影響で下半期の受注動向が鈍る傾向にあるが、現状では海外工場向けの販売が好調ということもあり、上半期の勢いを維持できると見込んでいる。海外展開として、弊社の強みのひとつであるメンテナンスサービスを、タイ事務所と今年4月に契約を結んだシンガポールの代理店を拠点とし、東南アジア地区の販売・メンテナンスネットワークを拡充していきたい」(工藤社長)。
 同社は主力の上記3本柱の試験機をはじめとした、ゴム用試験機全般のさらなる拡販をめざし、ベトナムにも営業ならびにメンテナンスが対応できる代理店の設立を視野に、グローバル展開を積極的に進めていく。

(2012年11月26日紙面掲載)

ムーニー粘度計「MVM11」

ムーニー粘度計「MVM11」

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