横浜ゴム㈱は19日、トラック・バス用タイヤ「ZEN」シリーズの新商品として、氷雪上性能重視型スタッドレスタイヤ「ZEN 903ZW(ゼン・キューマルサン・ゼットダブル)」を2011年9月より発売すると発表した。
発売サイズは245/70R19・5 136/134J 〜 295/80R22・5 153/150Jの全7サイズ。価格はオープンプライス。
新製品は氷雪上性能を最重視するユーザーや降雪地域をメインに運行するユーザー向けに開発された。また優れた氷雪上性能をメインテーマとしながら、耐摩耗性能やころがり抵抗性能といった相反する3つの性能を新コンパウンド、新パターンの開発により同時に向上させた。コンパウンドにはアイスバーンでのグリップ力を高める「吸水ハニカムシリカ」や「マイクロ吸水バルーンII」、耐摩耗性能に寄与する「高密度ゴム補強構造II」などを採用。
さらにハイレベルな氷雪上性能や高剛性、耐偏摩耗性能を実現した新トレッドパターンを開発した。これにより従来品(PRO FORCE SY797)に比べ、氷上性能を5%、耐摩耗性能を14%向上し、ころがり抵抗を10%低減させた。
同シリーズのスタッドレスタイヤは、2009年から低燃費性能を重視した「ZEN 902ZE」を販売し、新製品の追加でさらに幅広いニーズに応えていく。 同シリーズではその他に、耐摩耗性能重視プレミアムオールシーズンタイヤ「ZEN 701ZE」、低燃費性能重視プレミアムオールシーズンタイヤ「ZEN 702ZE-i」、低燃費・省メンテナンス性能重視リブタイヤ「ZEN 102ZE」をラインアップしている。
同社はトラック・バス用タイヤ事業の環境グローバルコンセプト「Z.ENVIRONMENT」の下、タイヤ開発において①ケーシングの長寿命化(リトレッドタイヤへの活用により地球資源の循環・再生に貢献)②トレッドの長寿命化(タイヤライフの向上でタイヤ消費量を削減し省資源に貢献)③ころがり抵抗の低減(車の燃費向上による省資源、排気ガス削減による大気汚染と地球温暖化防止に貢献)の3つの環境性能を基本テーマとしている。