国際粉体工業展東京12が開幕 粉体技術・最新機器が多数展示

2012年12月03日

ゴムタイムス社

 粉体技術の専門展「国際粉体工業展東京2012」が、11月28日から30日までの3日間、東京ビッグサイトで開催された。
この一粒…夢をかたちにをテーマに最新の機器・技術が出展された。 主催は日本粉体工業技術協会。

 蒲田工業
クリーンブース「KAMATAクリーンブース」や表面処理技術を出品した。
 ダイクロン・コーティングは規格で定められた触媒は全く使用せず、独自の触媒浴で処理する規格外クロムめっき。従来の硬質クロムめっきに比べ表面が硬く、耐摩耗性などの特長がある。
 ブースでは、金属系処理を始め、樹脂系、無機系処理など表面処理された様々な部材やセラミック処理された配管などが展示された。
 KAMATAクリーンブースは密閉性、安全性を追求し、軽量アルミフレームを採用し、美観性にも優れている。恒温恒湿ルーム、防爆ルームなどを完全オーダーメイドで設計している。アルミフレームのダブル構造により壁・天井を完全にフラットにすることで、埃溜まりを防止する。ブースではクルーンブースに実機を展示紹介した。
椿本バルクシステム
 NABエプロベータのゴム底バケット仕様を展示した。
 従来のエプロベータで運べなかった付着性のある輸送物の運搬が可能となった。バケット底部に耐摩耗性ゴムシートを採用し、ゴムシートがバケットの屈曲に合わせて自由に動くことで輸送物が剥がれやすく付着を抑制する。搬送能力が安定すると共に、エネルギーロスも少ないのが特徴。土砂汚泥などの搬送に最適。
 また、バケットエレベーターやベルトコンベヤ用の運転状態を監視モニターするシステム「つばきモニタリングシステム」も紹介した。
堀場製作所
 レーザー回折/散乱式粒子径分布測定装置の新モデルLA―300を中心に紛体ニーズに対応した試験機を展示紹介した。
 同製品は高精度、ワイドな測定範囲、優れた操作性をコンパクトにまとめ、セラミックうあ薬品、食品などの研究開発を目的とする測定ニーズに対応している。
 島津製作所
 マイクロビッカース硬度計、定試験力押し形 細管式レロメータフローテスタCFT―500などを出品した。
 CFT―500はプラスチック、接着剤、ゴムなどのあらゆる流動性材料の研究開発、品質管理可能となる試験機。試験圧力範囲は広く、実際の成形条件に近い圧力で測定できる。温度範囲は40度から400度と広く、食品をはじめエンプラなどの幅広い材料に適合するのも特徴となっている。
 THINKY
 自転公転ミキサーあわとり練太郎などを展示した。
 同機は小容量の処理を繰り返し行うことを目的に使いやすさを追求したあわとり練太郎シリーズの最小機種。自転公転スピードが生む約465Gの加速度で強力に撹拌、脱泡も同時に行える。
東ソー
 ジルコニア粉末TZシリーズを紹介した。同製品はナノテクノロジーによる最新技術の加水分解で生産されているため、高純度、高品質のジルコニア粉末を安定的に生産ができるのが特徴。ファインセラミックスとしてTZ―3Y―E、個体電解質としてTZ―4Yなど紹介した。
 また、強度と耐摩耗性を兼ね備えたジルコニア粉砕ボールYTZも展示した。
宇部興産
 ポリミアド多孔質微粒子POMPを出品。ポリミアドの結晶化技術を用いて創出されたナノオーダーの細孔を持つ機能材料。
 結晶化度が高いため、熱的な安定性に優れている。粒子表面にはナノオーダーの細孔が多数存在するため、比表面積が大きい。粒子の中心付近まで細孔が達しているため、細孔容積が大きいなどの特徴がある。

 カワタ

 高精度微量紛体定量供給器ファインズビットなどを出展した。
 ファインズビットは、独自の強制掻き出し機構と特殊排出機構により安定した高精度の供給が可能となっている。充填ローラーを内蔵することにより、充填の均一性を大幅に向上させた。
 高精度連続紛体供給機ウイングスケーラーも紹介。リチウムイオン電池、正・負極材等の二次電池紛体材料、食品工業における紛体材料、プラスチック成形材料添加剤の高精度計量などの用途がある。切り出し羽を設け、スクリューフィーダの固有脈動をなくし、瞬間切り出し精度を向上させた。

 

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