ブリヂストンは3日、「平成24年度資源循環技術・システム表彰」において「社団法人産業環境管理協会会長賞」を受賞したと発表した。
同社の自動車用防振ゴム事業における取り組みが評価され、受賞に至ったもの。受賞に伴い、11月29日に機械振興会館ホール(東京都港区)にて表彰式が行われた。
「資源循環技術・システム表彰」は、社団法人産業環境管理協会が経済産業省の後援を受け、廃棄物の発生抑制、再使用、再資源化に資する優れた事業や取り組みの奨励・普及を図ることを目的として設けた表彰制度。1975年にスタートし、リサイクルや環境保全の表彰制度としては最も長い歴史を持つ表彰の一つ。
受賞した「防振ゴム金具の樹脂化による防振ゴムの軽量化」への取り組みは、同社独自の高精度の解析技術、また20年以上にわたる量産実績により蓄積されたノウハウを活用することで、高精度な製品設計を実現し、従来品対比約20%と大幅な軽量化に成功したもの。製品自体の省資源化のみならず、車両の軽量化による燃費性能の改善にも貢献できる防振ゴムを実現した。
なお、2010年には、当社の環境対応商品である「ランフラットテクノロジー採用タイヤ」と「グループ全体での廃棄物ゼロ・エミッション活動の推進」が同賞を受賞している。
同社グループは「持続可能な」社会の実現を目指し、2050年を見据えた環境長期目標の1つとして、「100%サステナブルマテリアル化」を掲げている。今回受賞した自動車用防振ゴムの軽量化への取り組みは、その中でも「原材料使用量の削減(資源生産性の向上)」への取り組みとして位置づけられるもの。同社グループは今後も持続可能な循環型社会の実現に向け、引き続き資源生産性の向上に努めていく方針。
2012年12月04日