東レ・ダウ 熱硬化シリコーン封止材の5新製品を発売

2012年12月05日

ゴムタイムス社

 東レ・ダウコーニング(大志万俊夫代表取締役社長・COO)は5日、2液熱硬化シリコーン封止材の5新製品を発表した。
 今回発売する新製品は、要求の厳しい高輝度LED(発光ダイオード)用途向けに信頼性、耐銀電極腐食性、また熱や光に対する耐久性を高めている。また同社は引き続き、固体照明(LEDや有機ELを使用した半導体照明)の性能と信頼性向上に役立つ製品開発に取り組んでいくとしている。
 耐銀電極腐食性を高めたダウコーニングOE―6662、OE―6652 オプティカル エンカプスランツは、それぞれショアD硬度64、ショアD硬度59の製品であり、フェニルシリコーンの長所であるガスバリア性をさらに向上させたことにより、腐食しやすいLEDデバイスの銀電極を空気中の硫黄や水分等による腐食から保護する。これにより発光効率の低下を防ぐだけでなく、今後のLED照明に要求される品質や寿命の向上にも貢献していく。
ダウコーニングOE―7620、OE―7630、およびOE―7640オプティカル エンカプスランツは新規分子構造を導入して封止樹脂の機械的強度を改善したことにより、LEDデバイスの信頼性を向上させる。これら3製品はいずれも、同社従来品と比較して熱と光に対する安定性が改善されており、LEDデバイスの耐用期間を通じて一貫した光出力が要求される一般照明用途にも好適。
 「次世代LEDに対する要求がますます厳しくなる中で、世界の照明関連企業は、LEDデバイス内部の熱対策と、過酷さを増す使用条件にも耐える画期的な材料を求めています。これらの新製品を加えた弊社の幅広いLED用シリコーン封止材のポートフォリオは、LEDデバイスが耐用期間を通じて、高い信頼性と高品質な発光を可能にするために必要な特性を備えています」と同社グローバルインダストリーディレクターの丸山和則氏はコメントしている。

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