2012年年間のゴムベルト生産実績は2年連続で3万トンの大台に達したものの、前年比0・8%減の3万516トンの見込みとなった。
日本ベルト工業会がこのほど発表した2012年ゴムベルト生産実績見込みによると、内需は復興需要もあったが、前年比11・7%減の1万8972トン、輸出は活発な新興国需要にも支えられ、前年比24・3%増の1万1544トンの見込みとなった。
品種別では主力のコンベヤベルトは、内需は石炭火力向け等、震災復興需要もあったが、前年比6・4%減、9107トンの微減だが、輸出は旺盛な新興国需要に支えられ、前年比29・6%増の9570トンと前年に引き続き大幅に伸長した。コンベヤ合計では前年比9・1%増の1万8676トンと1万8000トンの大台に乗る見通しとなった。
一方、伝動ベルトは需要の約半分を占める自動車用ベルトが自動車生産が中国反日デモによる自動車減産などの影響を受けたが、輸出が同3・9%増の1974トンとなったが、内需が同16%減の9865トンと1万台を下回り、合計では同12%減の1万1840トンの見通しとなった。
また、樹脂ベルトは主要需要先の食品・食品機械が伸び悩み、全体では98万2496㎡、前年比9%減と100万㎡の大台を2年ぶりに下回る見通しとなった。内需見込みは前年比11%減の91万7081㎡、輸出見込みは同9%増の6万5894㎡となり、ゴム樹脂ともに、年間生産は減少した。
品種別ではポリウレタンの内需が8%減の61万1960㎡、一方、輸出は12%増の6万396㎡となったが、合計では9%減の67万2356㎡となった。P・V・C合計では4%増の17万8945㎡となった。