ブリヂストンの津谷正明CEOと西海和久COOは11月30日、東京・中央区の本社で記者会見し、2012年を振り返るとともに、3月末からスタートした新体制が「この8ヵ月間、予想以上にスムーズに移行が進んだ」(津谷CEO)と話し、ガバナンス体制について改めて言及した。 ガバナンス体制について津谷CEOは「基本的な機関設計は三権分立の考え方に近い。CEO・COOが行政・内閣となり、経営を執行する。取締役会が議会立法府となる。この中で、荒川会長が中立の立場で議事を運営し、さらに株主総会の議長も務める。監査役会が司法となり、チェックをする」と解説した。
ガバナンス体制をどう組み立てていくのかを研究した結果、日本的な形の監査役会を選択した。監査役会は社外監査役3名を含む4名。また、取締役会は9名のうち4名が社外取締役となっている。
CEO、COOの役割については、「CEOが事業戦略、経営全般を、COOがオペレーションを分担する形をとる。どういう経営スタイルがいいのか、西海COOとよく話し合ったのが大事だった。この8ヵ月間、予想外にスムーズに新体制移行が進んだ」と述べた。
西海CEOは「大きい組織を舵取りするには、コミュニケーション、ボトムアップ、チームワークの3つがポイント。このサイクルをいかに早く回すかが重要。