東海ゴム工業(西村義明代表取締役社長)は7日、ロシア連邦トヴェリ州に建設機械向けの鋼管や高圧ゴムホースなど構成部材の製造販売会社の設立を決定したと発表した。新会社は伊藤忠丸紅鉄鋼(牛野健一郎代表取締役社長)と同社の鋼管特約店であるニッコー(中司龍夫代表取締役社長)、木原製作所(木原治信代表取締役社長)の3社との共同出資による合弁会社で、稼働開始は2013年4月を予定。
ロシアでは産業の中心である石油や天然ガスなどのエネルギー・資源開発や、インフラ整備が急速に進んでおり、それに伴い建設機械の需要が堅調に推移している。こうした市場環境を背景に、日系の建機メーカーがロシアで中型油圧ショベルの生産を近く始めることから、建機の構成部材を供給する同社など4社は、合弁で新会社を設立して現地生産を開始することとした。
新会社では同社が高圧ゴムホース、ニッコーがボス巻きなど鋼管部材、木原製作所が油圧配管の生産をそれぞれ担当する。なお、同社がロシアに拠点を置くのは初。
〈新会社の概要〉
▽会社名=Nikko TRI Eurasia LLC(仮称)
▽所在地=ロシア連邦トヴェリ州トヴェリ市(首都モスクワの北西約170キロ)
▽資本金=1億ルーブル(約2億5000万円)
▽出資比率=ニッコー50%、伊藤忠丸紅鉄鋼25%、東海ゴム工業20%、木原製作所5%
▽事業内容=建設機械向け構造用鋼管、高圧ゴムホース、高圧配管の加工・販売
▽稼働開始=2013年4月(予定 )
2012年12月07日