加硫試験機「ＭＤＲＨＮｅｘｔ Ⅰ」に注力 操作性向上と低価格の両方を実現
テックプロジャパン
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テックプロジャパン（東京福生市・勝部晋代表）はドイツ試験機メーカーのモンテック社の日本代理店であり、また日本国内で自社製品開発を積極的に推進している。
ドイツのモンテック製品は高性能でコストパフォーマンスが優れ、ユーザーにリーズナブルな価格で提供している。そのなかで、加工性評価試験機の動的粘弾性試験機が品質管理向上のためにユーザーから非常に好評を得ている。
最近の試験機の傾向として、ゴム用試験機はラボに設置するのではなく、生産現場に設置することが多いという。そこで同社が主力とする三本柱は加硫試験機「ＭＤＲＨ Ｎｅｘｔ Ⅰ」、ムーニー粘度試験機「ＭＶ２０２０」、万能試験機「ＴＥＣＨ―５００」。この同３製品を中心に同社は拡販強化している。
特に加硫試験機「ＭＤＲＨ Ｎｅｘｔ Ⅰ」は10月から販売開始。同製品は世界標準ダイ、密閉円すい型加硫試験ＭＤＲＨ２０２０の開発で培った技術をさらに向上し、長期的に安定した性能を追求した。
特長はメンテナンス性や操作性の向上、ソフトウェア機能を刷新、そして高性能ながら価格を抑えたコストパフォーマンスが優れていること。特に技術サービスを重視する同社にとって、同製品は国内メーカー製産業用コントローラーをはじめ、各種使用部品も国内外で入手可能な汎用品を使用し、ユーザー自身でも対応ができるようにメンテナンス性を向上させた。また遠隔地等で緊急対応が困難な場合、ほとんどの制御部品が収納された制御ボックスを取り出し、同社サービス拠点に送ることで即対応が出来るなどサービス面も充実している。
ソフトウェア機能の刷新では、コンパウンドを選択すると、試験温度と時間が試験機に自動的に設定され、また蓄積データが表示されるようになった。また品質管理のための上下限値を設定すると、試験終了後にＯＫ／ＮＧ判定の表示もする。
さらにユーザーにとって、同製品の操作性も向上し、試験機のＰＣをネットワークに接続すれば、ネットワーク内のＰＣから試験データも閲覧できる等、利便性も訴求した。
高性能でコストパフォーマンに優れた同製品はすでに市場でも好評で着実に実績を上げている。
次に同社のムーニー粘度試験機「ＭＶ２０２０」はタイの天然ゴム企業に多く採用され、その操作性と保守性で好評を得て10数年前より日本国内での販売を開始した。
同試験機の「ＭＶ２０２０」は簡易操作とメンテナンス性を主点に設計創造され、ＩＳＯ ２８９、ＪＩＳ Ｋ６３００―１規格に準拠し、未加硫ゴムのムーニー粘度、スコーチ特性を連続測定、解析する製品。
最後に万能試験機「ＴＥＣＨ―５００」は簡易な操作と価格性能比を目指して開発された。同製品は単柱型の価格で門柱型の高性能を実現。単柱型では困難な大容量の引張試験機はもちろん、圧縮試験にも門柱型の優れた性能を発揮する。
今後も同社は主力とする３製品を注力しつつ、ユーザーのニーズに対応しながら常に新しい製品開発を推進していく。
（2012年12月10日紙面掲載）
加硫試験機「ＭＤＲＨ Ｎｅｘt Ⅰ」
