国内最大級の環境展示会「エコプロダクツ2012」が13~15日、東京・有明の東京ビッグサイトで開催された。
主催は社団法人産業管理協会および日本経済新聞社。今回は711社・団体が出展し、テーマは「The Greener The Smarter―えらぼう未来を」。持続可能な社会の実現を目指し、消費財や産業資材、エネルギー、金融、各種サービスまでなどを紹介した。入場は無料。ゴム・樹脂関連企業は次のとおり。
◆ブリヂストン
同社の「あなたと、つぎの景色へ」というテーマに沿って、2050年の未来も安心して暮らしていくために、「自然と共生する」、「資源を大切に使う」、「CO2を減らす」ための取り組みを紹介。またブースでは、エコピア実験室で「熱」をキーワードに低燃費タイヤ「ECOPIA」の特長を子供たちにもわかりやすく理解してもらう工夫を施した。
◆横浜ゴム
乗用車用低燃費タイヤ「ブルーアース」の先進タイヤ技術「ブルーアース・テクノロジー」を中心に展示するほか、13日に発表した乗用車用スタンダード低燃費タイヤ「ECOS ES31」も展示した。また同社は東日本大震災の被災地である岩手県大槌町が取り組む「いのちを守る森の防潮堤」のモデルケースとなる森づくりを支援しており、ブースでは今年4月に実施した第1回植樹会の模様をパネル等で紹介した。◆東洋ゴム工業 同社は「エコにつながるナノ」をコンセプトにブース作りを展開。今回は「ナノがわかると、あたらしい世界がつくれる」をテーマに、最高峰の低燃費タイヤを実現したナノ技術の世界をアピールした。またブース外壁に設けた覗き穴から「ナノ(10億分の1メートル)」という大きさの世界を実感してもらうなどして子供にも興味を持ってもらう趣向を凝らした。
◆クラレ
今年のテーマは、同社のキーワードでもある「チキュウカイカイ」。「チキュウ問題のカイ決に挑むカイ社」として、「水・環境」「エネルギー」「光学・電子」の3分野における環境志向型ビジネスを紹介した。
「水・環境」ゾーンでは、バリア素材で生活を守るガスバリア性樹脂エバール、「光学・電子」ゾーンでは省エネ光源のLED普及に貢献する耐熱性ポリアミド樹脂ジェネスタ等の製品を展示した。
◆帝人グループ
低炭素社会に貢献する自動車軽量化素材である炭素繊維複合材料(CFRP)成形技術をアピールした。同ブースは企業広告「テイジン未来動物図鑑」シリーズの新しいテレビCMである、CFRPをテーマにした「クルマジャーントパンダ」編の世界を再現した。また軽量化を体験してもらうために、従来の車と軽量化した車のミニチュアを走らせることで、自動車の軽量化による効果を体感してもらう等の体感コーナーも設置した。
◆東レ
自動車向け先端材料を紹介するコンセプトEV TEEWAVE AR1と自動車関連材料をはじめ、植物由来原料による完全バイオPET、太陽電池・燃料電池・リチウムイオン電池といった次世代型エネルギー関連材料等を出展。また同ブースでは、通常の展示説明員による対応に加え、児童や生徒の環境学習向けに説明員を配備する等子供にも配慮したブース作りをした。
◆丸中ゴム工業
緑化用人口芝一体型スナゴケシート「モスグラス」を出展。 同製品は日当たりと感想に強いスナゴケ(コケ植物)と人口芝を組みあわせたハイブリット緑化製品。特長として、軽量で、土が不要、そして長時間の無降雨でも生命を維持し、刈り込み等の管理を不要とした点。また施工事例や同製品をよりわかりやすく理解してもうらために、パネルを使い訴求した。
◆三協物産
葛飾ゴム工業会の会員である同社は今年の12月で創業50周年を記念して出展した。 ブースでは、「ゴムを通じて地球環境の保全に貢献する」をテーマに同社の概要をパネルで紹介。また先進的な資源管理を目指すための環境マネジメントシステム「EMSTAR」もアピールした。
◆自動車用品小売業協会
同協会の会員である自動車用品店がエコや環境に対して取り組んでいる環境配慮型の製品やサービスを紹介。容器・包装の簡素化でゴミの削減、省エネ・ECOタイヤの積極的な販売の取り組み等をわかりやすくパネルで紹介した。