ブリヂストン 年頭所感 津谷正明CEO

2013年01月16日

ゴムタイムス社

 2013年の年頭にあたり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。

 昨年は、欧州経済危機に加え、中国やインドなど新興国での景気拡大の鈍化傾向などもあり、世界経済の景気減速が見られました。又、天然ゴムをはじめとする原材料素材価格相場は不安定な値動きが続き、更には円高が継続するなど当社を取り巻く経営環境は厳しい一年でありました。

 こうした状況下におきましても、当社グループは中期経営計画を経営の中心に据えて戦略的な施策を進め、グローバルに広がる拠点における事業基盤の強化に加え、当社グループの強みである「縦と横の広がり」を最大限に活かしたイノベーションに取り組んできました。技術イノベーションとしては、パラゴムノキ由来の天然ゴム資源に代わるグアユールやロシアタンポポなどの原材料の研究開発をはじめ、持続可能な原材料で構成した「100%サステナブルマテリアルコンセプトタイヤ」の開発に成功しております。一方、ビジネスモデルイノベーションでは、運送ソリューションとして、新品タイヤとリトレッドタイヤ、そしてメンテナンスを組み合わせたモデルや、鉱山ソリューションとして、大型・超大型タイヤとコンペヤベルト、更には産業用ホースなどを組み合わせた事業展開やタイヤ空気圧・温度管理システム「B―TAG」等の活用によるサービスとメンテナンスを組み合わせたモデルの展開を進めてきました。

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