横浜ゴムは20日、主にビルやマンションに使われるウレタン塗膜防水材「アーバンルーフ」シリーズの新製品として、2成分形アクリルシリコーン系トップコート「アーバントップSR」の販売を開始したと発表した。
同製品は耐候性に優れるとともに、厚生労働省が有害化学物質として室内濃度指針値を定める揮発性有機化合物(VOC)を使用しておらず、環境への負荷を低減している。
ウレタン塗膜防水層を保護するトップコート「アーバントップSR」はアクリルシリコーン樹脂を主成分としている。紫外線に強く、ひび割れ・白化などの経年劣化が少ないのが特徴であり、従来最も耐候性に優れるとされるフッソ樹脂系トップコートと同等の耐候性を実現した。トップコートの汎用品であるアクリルウレタン系に比べて表面耐候性が向上した事により、メンテナンスの周期を長くできる為、ライフサイクルコストが削減できる。加えてフッソ樹脂系よりコストを抑えられ、高品質を維持しながら施工費用の低減を図ることができる。また、弱溶剤系とする事で、環境対応に加えて、汎用アクリルウレタン系トップコートと同様に良好な作業性も実現している。
ウレタン塗膜防水は液状のウレタン樹脂を塗布し硬化させて防水層を形成する工法。他の防水工法に比べ、複雑な形状の下地でも施工できる、継ぎ目のないシームレスな仕上りで美観に優れる、塗り重ねによるより容易な改修工事が可能である事など様々なメリットを持つことから、近年の防水工事において需要が拡大している。
2012年12月21日