ブリヂストン 「POTENZA S001 RFT」に7サイズ追加

2012年12月26日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは25日、2011年7月に発売した同社初の市販用ランフラットタイヤ「POTENZA S001 RFT」に新たに7サイズを追加、2013年2月1日より順次発売すると発表した。
 地球規模で環境意識が高まり、車両の軽量化や小型化が加速する自動車業界において、同社はスペアタイヤ(応急用タイヤ)を不要とするスペアタイヤレス化を、ランフラットタイヤにより、大きく前進させることができ、ランフラットタイヤが普及することにより、より安全で環境に優しい車社会の実現に大きく貢献できるとしている。
 同社はランフラットタイヤの大きな優位性として、パンクした際の走行安定性、パンクした際に危険な路上作業をせずに安全な場所まで移動できること、路面と接するタイヤトレッド部だけでなく、タイヤサイド部の損傷に対してもパンク時走行が可能なことを挙げている。また、全ての車両のスペアタイヤレス化が実現すれば、現在新車に装備されている年間約5900万本のスペアタイヤが無くなることから省資源化にも貢献できること、スペアタイヤのライフサイクル(原材料採取から廃棄に至るまで)において排出される年間約200万トンのCO2が削減されること、さらに、スペアタイヤと組み合わせるホイールなども不要になることから、これ以上のCO2排出量削減が可能となるとしている。
 同社のランフラットタイヤはタイヤサイド部に補強ゴムを使用したサイド補強型だが、タイヤサイド部が厚く硬いため、量産開始当初は、乗り心地がノーマルタイヤに比べ硬くなる傾向にあった。2005年以降はサイド補強ゴムに改良を加え乗り心地を改善しているが、2009年にさらに乗り心地を改善する技術として「熱をコントロールする技術」の開発・実用化に成功した。
 「POTENZA S001 RFT」は「熱をコントロールする技術」として、「サイド補強ゴム」「クーリングフィン」を採用し、「POTENZA S001」(ノーマルタイヤ)と比べても遜色ない乗り心地を実現。2010年に発売し好評の「POTENZA S001」と同様、高次元のドライ・ウェットパフォーマンスを発揮。なお、「POTENZA S001」は新車装着用タイヤとしても「フェラーリ458 Italia」や「アストンマーティンRapide」、「LEXUS LFA」に採用されている。同製品は新車装着タイヤがランフラットタイヤもしくはランフラットテクノロジー採用タイヤであり、より柔らかな乗り心地を求めるユーザーに推奨されている。
 追加サイズは2月1日発売の225/55RF17 97Y、245/50RF18 100Y、245/45RF19 98Y、275/40RF19 101Y、205/45RF17 84W、3月1日発売の215/45RF17 87W、225/45RF18 91Wの合計7サイズで全て転がり抵抗性C、ウェットグリップ性能b。225/55RF17 97YのみクーリングフィンのデザインがタイプAとなっている。

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