バンドー化学は26日、スマートフォンとの組合せにより、業界最高水準の精度でベルト張力を測定できる3軸加速度センサー張力計「TENSION MASTER(テンション・マスター)」を開発、販売を開始したと発表した。
ベルト伝動における伝動効率向上やベルト寿命向上には、ベルト張力を適正に調整、管理することが重要であり、特に顧客のメンテナンス意識の高まりから、設備機械の保全を目的にした張力測定の対象範囲・機会(自動車、工作機械、空調機器等の定期的なメンテナンスなど)が広がっている。そこで同社は顧客のメンテナンス活動をサポートするため、高精度・高機能・低価格の3軸加速度センサー張力計を開発した。
同製品は加速度センサーによって振動をダイレクトに測定できるので、騒音のある環境下でも測定が可能。(音波式張力計では、マイクが騒音も同時に感知し、測定エラーが発生しやすい)また、音波式で計測が難しい、低周波の音となるレイアウトやベルト種類でも精度良く計測が可能。業界最高水準の測定精度を持ち、計算機能ソフトはスマートフォンを活用し、価格低減を実現している。
2012年度は約3000万円の販売を目指し、以降は順次拡大を図っていくとしている。また、英語版・中国語版は2013年6月の販売開始を予定。
2012年12月26日