新春TOPインタビュー 東拓工業

2013年01月01日

ゴムタイムス社

 強固な事業基盤確立
 橋梁関連資材を沖縄で生産へ

 「総合力」キーワードにグローバル化を推進

 沖縄に生産拠点を確保した東拓工業。同地域の橋梁関連需要に対し、現地生産で製品供給を図る。同社の福永誠次社長に本年の事業方針を聞いた。

 ―12年を振り返って、印象に残ることは。
 福永社長 荻原前社長から、初のプロパー出身社長として指名され、責任の重さを痛感した。個人的に印象に残ることは、当社の歴史を十分承知しているつもりではあるが、改めて東拓工業の資産・資源を含めて会社そのものを再確認したということだ。創業60周年の節目の年であり、記念式典を開いたことも印象深い。荻原前社長の路線を踏襲し、従業員全員の頑張りで発展させていきたいということを改めて誓った年である。付け加えさせていただくと、記念式典のあと11月2日から4日まで、全従業員と沖縄への記念旅行を実施した。

 ―今期の業績推移について。
 福永社長 当社はこれまで2月決算だったが、3月期決算に改め、12年4月1日から新年度をスタートさせた。工業用ホース事業は前期、原発事故の緊急支援として耐圧ホースの出荷を伸ばしたが、この上期は特需がなくなり2ケタ以上のマイナス、下期は前年同期比横ばいで推移している。従って工業用ホースは第3四半期までで前年を下回っているが、この落ち込みを土木・電設資材事業の販売増で補い、通期では前年比横ばいを見込んでいる。ただ、収益的には原料高など外部要因も絡み、市況の停滞感から厳しさが表れている。

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