日本ゼオン 米子会社のアクリルゴム生産能力を増強

2013年01月07日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンの米子会社であるZeon Chemicals L.P.は12年12月27日、同社のケンタッキー工場内にてアクリルゴム(HyTemp®)の生産能力を増強することを発表した。

 アクリルゴムは、主に自動車用途に使用される各種オイル周りのシール用やホース用のゴム材料として従来から使用され、世界的な自動車生産台数の増加と長寿命化へのニーズに対応するために需要が拡大している。さらに、最近では低燃費化の動きに対応するために自動車エンジン内での燃焼温度の上昇、ターボチャージャーシステムの採用などが進み、同社はこれらのシステムに対応するために、耐熱性・耐油性にすぐれたアクリルゴムの需要がさらに高まっていくと予想されている。

 同社では、このような世界的に拡大するアクリルゴムの需要に対応するため、ケンタッキーにあるアクリルゴム生産工場の生産能力を、2013年7月稼動を目標に、従来の1・5倍に増強させる予定。

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