三井化学、台湾プラスチックスと中国で電解液生産

2013年01月07日

ゴムタイムス社

 三井化学は12年12月27日、台湾プラスチックス社(以下、FPC)との共同出資により、中国にリチウムイオン電池の主要部材の一つである電解液を製造・販売する合弁会社を設立すると発表した。営業開始は来年5月を予定している。

 リチウムイオン電池はスマートフォンやタブレット端末の普及に伴い、エネルギー容量が大きくサイズのコンパクト化が可能なことにより、市場が拡大してきた。また、ハイブリッド車の更なる普及や電気自動車の登場に伴い、今後大きな拡大が期待されている。特に中国では、電気自動車向けをはじめとした大型リチウムイオン電池市場の拡大が見込まれている。
 同社およびFPCは、長年培った電解液に関する技術と知見を活かし、高品質な電解液の生産・供給体制を早期に確立し、急速な需要拡大が見込まれる中国市場のニーズにいち早く応えるべく取り組むとしている。

 合弁会社の投資額は約20百万USドル、生産能力5千トン/年(第一期)、出資比率は三井化学50%、台湾プラスチックス50%。来年5月の営業開始を予定している。

調印式の様子

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