東海ゴム工業は1月8日、中国・上海の上海天普汽車零部件有限公司(上海TIP)と共同出資で設立した自動車用ホース製造・販売合弁会社、東海天普汽車零部件(上海)有限公司(TTAS)の開所式を行ったと発表した。
TTASでは、上海TIPの工場を活用して自動車用のエアコンホースをはじめとする各種ホースを生産する。東海ゴムと上海TIPとの合弁により、中国式工場運営を取り入れることで、材料調達や労務管理の低コスト化を図る。中国ローカルメーカーへの販路獲得を目指すとともに、TTASで安定した品質の製品を安く生産できる利点を生かして、中国から日本などへの製品納入拠点としても活用していく。TTASは資本金約3億7500万円、2016年度の売上見込みは37億円。
開所式で挨拶した西村社長は「TTASが中国自動車業界において、既存の東海ゴムグループにできなかった新たな道を切り開いてくれると期待している」と述べ、顧客へ高品質の製品を迅速に供給する意思を強調した。
TTASの概要
所在地 : 中国上海市金山工業区亭衛公路4555号(上海天普工場敷地内)
生産品目 : 自動車用各種ホースと関連部品
資本金 : 30百万人民元(約375百万円)
出資比率 : 東海ゴム工業60%、上海TIP 40%
代表者 : 董事長 金岡克典(東海ゴム工業常務執行役員 自動車用ホース事業本部長)
従業員数 : 約330名(2016年度見込み) 設立 2012年 12月
稼働開始 : 2012年12月
売上高 : 約300百万人民元(約3、700百万円、2016年度見込み)
工場面積 : 建屋 延べ約19、000㎡
投資額 : 33百万人民元(約410百万円)