ライニングでアジア№1目指す 中国、タイに駐在員事務所を設立
創業以来の業種であるゴム事業においてライニングでアジア№1を目指す昭和HD。此下竜矢CE0に新中計での位置づけ、ゴム事業の経営戦略を聞いた。
-12年を振り返って。
此下CEO 新しく事業化したタイのファイナンス事業、コンテンツ事業、スポーツ事業、食品事業が堅調に推移、特にタイのファイナンス事業は驚異的な伸びを見せた。ゴム事業はその中で極めて厳しい状況であったが、第一四半期では久しぶりにセグメント利益がプラスに転じたものの、第2四半期はまた赤字になってしまい、下期以降の構造改革でいかに利益を出していくかという状況である。
ゴム事業は当社の創業以来の事業であり、当社連結子会社である昭和ゴムならびにマレーシア連結子会社のShowa Rubber(Malaysia)Sdn.Bhd.が営む、ゴムの配合加工技術に独自性を持つ事業である。日本のマクロ経済の推移と連動した売上推移を見せる事業であるが、当上期はゴムライニングの受注が好調に推移したものの、工業用型物製品は低調に推移した。その一方で固定費の低減に努めており、前年同期に比べ赤字幅が大幅に縮小した。
スポーツ事業は子会社であるショーワスポーツ㈱ならびに㈱ショーワコーポレーションが営む、日本国内のソフトテニスボール市場で極めて高いシェアを確保する独自性のある事業であるが、顧客密着型のコミュニティー活性を企図する営業方法を実施しており、主力であるソフトテニスボール、テニスクラブ運営が、前年同期並みに推移し、用品関連のテニスウェアを中心とするルーセント商品が好調に推移した。