東洋ゴム工業㈱(中倉健二社長)は、グループの新たな方針として、「東洋ゴムグループ企業行動憲章」と「東洋ゴムグループ行動基準」を制定した。
近年における国際的な法規制強化の流れは、企業グループとしてのガバナンスと内部統制の充実を求めている。また、環境問題をはじめとして、CSR(企業の社会的責任)の重要性はますます高まっている。
このような環境の下、同社では国内外の全てのグループ各社及び役員・従業員が誠実に事業活動を行うための共通の行動原則が必要と考え、コンプライアンスを最優先とした新たな「東洋ゴムグループ企業行動憲章」と「東洋ゴムグループ行動基準」を制定した。グループのグローバル展開に伴い、多言語化を前提として、重要な基準を明確化するとともに、理解しやすいシンプルな文章としている。
「東洋ゴムグループ企業行動憲章」は、グループ各社共通の10項目の行動原則。また、「東洋ゴムグループ行動基準」は、一人ひとりが「東洋ゴムグループ企業行動憲章」を実践するための15項目の行動基準であり、グループ各社が個別の行動基準を制定するための指針となっている。今後、同社グループは新たな行動原則の下、コンプライアンス経営の更なる強化と、将来に向けた「ビジョン’20」で掲げたCSRに関する方針の具現化に取り組んでいく。
東洋ゴムグループ企業行動憲章
■ 誠実
1.法令・規制・標準及び社内ルールを遵守します。
2.自由な競争と公正な取引の原則に従い、事業活動を行います。
3.政府・行政機関とは、健全な関係を維持します。
■ モノづくり
4.高い品質と安全性を有し、社会に役立つ製品とサービスを提供します。
■ 人
5.全ての従業員に安全で健全な職場環境を提供します。
6.職場において、お互いの多様性を尊重します。
■ 環境
7.環境に配慮した事業活動を行います。
■ 社会
8.ステークホルダーと透明で公正なコミュニケーションを実施します。
9.地域の経済と社会の発展に貢献します。
10.人権及び各地域の文化、慣習を尊重した経営を行います。
東洋ゴムグループ行動基準
■ 誠実
1.コンプライアンス 私たちは、業務活動の全ての場面において、法令や社内ルールを守り、高い倫理意識を持って行動します。
2.会計処理 私たちは、財務・会計・税務及び内部統制に関する法令や社内ルールに従い、適正な会計処理を行います。 3.会社資産の管理 私たちは、知的財産を含む有形・無形の会社資産を適切に管理・活用します。
4.情報の管理 私たちは、社内外の機密情報や個人情報を適切に保護・管理します。
5.自由な競争と公正な取引 私たちは、各国・地域の自由な競争及び公正な取引に関する法令を遵守し、オープンかつフェアに業務を行います。
6.贈答と接待 私たちは、各国・地域の法令に違反したり、社会的慣習を逸脱するような 贈答・接待は行いません。 7.政治家・公務員等との関係 私たちは、政治家や公務員等に対して、不適切な金品の贈与や接待は行いません。
■ モノづくり
8.製品とサービスの提供 私たちは、安全性を最優先に、高品質で環境に配慮した製品・サービスを提供し、 社会の信頼を獲得します。
■ 人
9.健全な職場環境 私たちは、安全・衛生・環境・防災に配慮した職場づくりに継続して取り組みます。
10.多様性の尊重 私たちは、お互いを尊重し合い、差別や嫌がらせのない、活気のある職場づくりを行います。