アシックス 秋冬シーズンの事業展開を発表

2013年01月15日

ゴムタイムス社

 ㈱アシックスは9日、TFT(東京ファッションタウンビル)東館9F研究室910で、秋冬シーズンの事業展開について発表した。 
 同社は「アスレチックスポーツ」「スポーツライフスタイル」「健康快適」の3事業で、多様化する消費者のニーズに応える商品構成を確立し、商品の独自性を明確に打ち出したマーケティング、プロモーション活動を行い、事業拡大を図るという。
 会見で同社取締役常務執行役員、アシックスジャパン㈱代表取締役社長の松尾和人氏が国内の営業戦略について、「1月1日付でアシックスジャパン㈱とアシックス販売㈱を新設した。このことで㈱アシックスは世界本社機能となり、日本国内では、再編した2社が国内事業、国内の販売部門、ジャパンオンリーの企画開発、マーケティング等を担っていく。そして国内事業で№1を獲得していきたい。また日本国内の販売方針や販売戦略では、まずはお客様視点の活動を強化していきたい」と述べた。国内営業戦略はアシックス販売㈱がエリアのスポーツ専門店、あるいはエリアチェーンの担当を担う。特にエリア専門店の取組みをさらに強化し、学校、チーム、業界等のエリア販促体制のアプローチを今まで以上に向上させていく。一方、アシックスジャパン㈱はリテール事業、百貨店事業、ナショナルチェーン店への対応、法人営業等、この4つを中心に推進していく。
 またアシックスジャパン㈱の本社は現在建設中であり、国内市場の中心である東京に本社機能をもたせることで、国内事業の拡大を目指していく。
 続いて、秋冬シーズンの商品企画のポイントをアシックスジャパン㈱プロダクトマーケティング統括部長の福井良守氏が解説。今シーズンのポイントとして、まずは日本のランナー人口が一千万人を超える現状のなか、ランニング市場の多様化に対応した商品を提供していく。また「積極的にウォーキングを楽しむ人」「快適性を求める人」等のシーン対応したフイットネスウォーキングの強化を推し進める。さらに大胆なカラー切替でロゴやメッセージをあしらった「A77」シリーズをシーズンに合わせたスタイリング提案ができるようにラインナップを拡充させていく。
 今シーズンのポイントを踏まえて、販売促進を含めたマーケティングやプロモーションの施策はアシックスジャパン㈱マーケティング統括部長の松下直樹氏が説明をした。
 今シーズンのプロモーションポイントはランニングが引き続き一番の注力カテゴリーとして、2013年に開催される東京マラソン中心としたマラソン大会等に協賛することで徹底したPRをしていく。次にレーニング等スポーツとしてのウォーキング、旅行を含めた街歩きや自然を満喫できるフィールドウォーキング等目的別・シーン別に即した商品広告・販促を展開強化をする。さらに、「A77」シリーズの大型プロモーションを展開。TVCM、WEB、雑誌、店舗などの展開を通じて、コアターゲット(18~29歳の男女)の認知・共感を深め、口コミを誘発させることで販促効果の向上を図を図っていく。
 同社は同日、TFT(東京ファッションタウンビル)で今シーズンの商品展示会も開催し、大変な賑わいを見せていた。

 

営業戦略を説明するアシックスジャパン㈱の松尾社長

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