積水化成品 タイ新工場が3月より生産開始

2013年01月17日

ゴムタイムス社

 積水化成品工業は16日、同社が設立したタイの現地法人積水プラスチックス(タイランド)の新工場が、2013年3月に生産を開始すると発表した。新工場は自動車の部材や家電・IT関連の梱包材需要の拡大が見込まれるタイにおいて、発泡スチロールや高機能発泡プラスチックスの成形品の生産を行う。また、将来的には発泡プラスチックス成形品だけでなく、同社の中核事業である発泡シート商品の生産などを視野に入れ、同社の多種多様な商材をタイ市場へ供給していく計画。
 同社は高機能発泡プラスチックス「ピオセラン」を中心にグローバル展開を推進、タイには2003年に販売拠点を置き、事業を展開してきた。同国には自動車や電子機器の生産拠点として全世界から多くの企業が進出しており、同社社現地法人は発泡プラスチックスの成形品を日系企業中心に販売。その中で、顧客からは品質、性能、精度を更に高めた成形品が要求されている。同社はこの要求に応えるため、従来より生産委託にて成形品を仕入販売していたが、独自に成形工場を建設、事業展開を行う方向性を打ち出し、新工場の建設を進めてきた。新工場は梱包資材と部材を主要な顧客の自動車部品メーカーに供給するためのロケーションとして、バンコクの約70km北に位置するサラブリ県ノンケーン地区のサラブリ工業団地で建設を行い、計画通り2013年3月から生産を開始する。
 同新工場では当面、同社独自の素材技術、設計技術、生産技術、品質管理体制を組み合わせ、顧客要求を満足できる発泡プラスチックスの成形品の製造を行っていくが、その後発泡シート商品の製造・販売やリサイクルビーズなどの生産も視野に入れている。
 また、環境対応を考慮した生産設備技術とシステムを導入することにより、世界でトップレベルの省エネルギーモデル工場として操業する。
〈新会社概要〉
▽会社称号=Sekisui Plastics (Thailand) Co.,Ltd.
▽本社所在地=NO.496―502, Amarin Plaza Building,18th Floor, Phloenchit road,Lum Phini Sub―district, Pathum Wan District, Bangkok Metropolis.
▽登録資本金=1億5000万バーツ(約4億2300万円)
▽会社形態=出資比率 積水化成品工業80%、Sekisui Plastics S.E.A. Pte., Ltd.(同社100%子会社)20%の合弁会社
▽従業員=2013年度55人(予定)
▽工場所在地=HEMARAJ SARABURI INDUSTRIAL LAND
▽主要設備=成形機6台(市場の状況により増設を計画)
▽設備能力=約60トン/月(当初は50トン/月を予定)
▽生産開始=2013年3月予定
▽販売計画=2013年度 5億万バーツ(約141000万円)仕入販売含む
▽主要顧客=日系および外資系の自動車メーカー、家電メーカー、小売店、他

工場敷地

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