東海ゴム工業と物流子会社のTRIロジテックは、船舶事業者でつくる「エコシップ・モーダルシフト事業実行委員会」が地球環境にやさしい海上貨物輸送を行う企業や団体を認定する「平成24年度エコシップマーク認定事業者」に決定した。
政府は、物流事業におけるCO2排出量削減や燃料などエネルギー消費量の低減を図るため、輸送手段をトラックから船舶・鉄道に転換する「モーダルシフト」を推進している。
エコシップマーク認定制度は、特に海上輸送へのモーダルシフトに積極的に取り組んでいる荷主と物流事業者に対して、同委員会が国土交通省の協力を得て、環境対策に貢献する企業として表彰するもので、2008年に創設された。
東海ゴムとTRIロジテックは、本社から九州方面への自動車用防振ゴム関連部品の輸送手段について、関西から九州までの区間をトラックからフェリーに転換することで、モーダルシフトの推進とCO2排出量削減を実現した施策が高く評価され、平成24年度のエコシップマーク認定事業者に選ばれた。表彰式は、2月6日に東京の海運クラブで開催される。
同社グループは、今回の認定を契機として、環境負荷低減の考え方をさらに徹底していくとともに、モーダルシフトを推進していくとしている。
〈東海ゴム工業の概要〉
▽所在地=愛知県小牧市東三丁目1番地
▽事業内容=防振ゴム・ホース等自動車用部品、IT関連部品、各種産業資材の製造販売
▽資本金=121億4500万円
▽設立=1929年(昭和4年)12月
▽従業員数=13894名(2012年3月末)〈TRIロジテックの概要〉
▽所在地=愛知県小牧市東二丁目322番地
▽事業内容=貨物運送業、荷役、保管、梱包等の物流事業、および物流コンサルタント
▽資本金=7000万円
▽設立=2003年(平成15年)10月
▽従業員数=46名(2012年3月末)