日本プラスチック工業会連盟がまとめた11月のプラスチック原材料生産実績は前年同月比5・7%減の84万8735トンとなった。
総合計では、昨年の7月の減少から、17ヵ月連続の減少となった。
主な原材料でみると、熱硬化性樹脂の合計は8万2527トンで前年同月比0・1%増となったが、その中で、メラニン樹脂が同1・8%増の6495トンと増加率が高く、アルキド樹脂が同2・4%減の5762トンと減少率が高かった。
熱可塑性樹脂の合計は74万7443トンで同6・6%減となり、昨年の10月から14か月連続の減少。その中で、高密度ポリエチレンは同8・7%増、ポリスチレンの成形材料は同14・7%増、ポリビニルアルコールは同9・0%増、ポリアセタールは同25・1%増と大幅な増加となった。一方、エチレン酢ビコポリマーは同16・4%減、ポリスチレンの発泡用は同18・8%減、ABS樹脂は同15・6%減、石油樹脂は同12・2%減、ポリアミド系樹脂成形材料は同11・0%減、ふっ素樹脂は同19・4%減、ポリカーボネートは同14・5%減、PBT樹脂は同21・3%減と大幅な減少を示した。
この結果、1‐11月累計のプラスチック原材料生産実績は前年同期比7・0%減の960万9024トン。主な原材料では、特にウレタンフォームが同13・5%増、エチレン酢ビコポリマーが同16・0%減、PET樹脂の容器用が同25・6%減となった。
2013年01月24日