東ソーは24日、ペースト塩ビ樹脂について価格修正を実施すると発表した。２月18日納入分より、現行価格に対してキロあたり16円の値上げを行う。
米国経済の回復基調、アジア域内での需要が堅調なことなどを背景に、原油およびナフサ価格は昨年夏場以降、高値で推移している。また、昨年末からの急激な円安の進行により、ユーティリティや副原料を含め、コスト全般が大きく上昇している状況にある。
同社はこれまで固定費を含めあらゆるコスト削減に努めてきたが、コスト事情の悪化は自助努力の限界を超えており、現行価格で事業採算を確保することは不可能な状況となっており、今後の安定供給継続のためにも、今回の価格修正の実施を決定したものとしている。
