カワイチ・テック 13年度経営方針を発表

2013年01月30日

ゴムタイムス社

 ゴム関連の練り生地、樹脂関連のマスターバッチ・コンパウンドメーカー、㈱カワイチ・テック(川口秀一社長)は1月12日、メルキュールホテル成田で「2013年度経営方針」発表会を開催した。
 川口秀一社長は13年度の経営スローガンとして「盛り上がりと利益の追求」を掲げ、安全第一、収益の安定確保、クレームゼロの品質向上を目指す経営方針を発表した。安全の面では同社の三郷工場(ゴム練り)及び成田工場(樹脂関連)の両工場で2013年4月には連続無災害2000日を達成するが、引き続き安全第一を徹底する方針。
 同社の2012年12月期決算は下期以降、樹脂関連のTPO製品のOEM受注が拡大したものの、合成ゴムコンパウンドの需要減が響き、減収減益となった。三郷工場で75ℓバンバリーミキサー2台、75ℓニーダー1台、シリコーン専用ライン1ラインの生産設備を有し、シリコーンゴムバッチ、ゴムカラーバッチなど各種ゴムの色ものを練り上げるほか、SBR、NBR、EP、シリコーンゴム、天然ゴムなどの各種ゴムのペレット化を行っている。生産能力は色物月間150㌧、樹脂コンパウンド100㌧。樹脂関連主体の成田工場では75ℓバンバリーミキサー3台を有し、月間生産能力400㌧。PE、PP、PSにカーボンブラックを練り込むカーボンブラックコンパウンド、酸化チタンを練り込むチタンホワイトコンパウンド、特殊機能材コンパウンド、熱硬化性成形品(板)を生産しており、同工場では、一昨年に押出機を1ライン新規導入し、生産性の向上を図っている。ゴム関連練り生地が2割、樹脂関連のマスターバッチ化が8割という構成比。
 2013年12月期業績予想については、売上高は樹脂関連の新規受注製品の拡大を図り、前期並みを維持しつつ、成田工場の生産性向上、合理化、自然減による人件費の圧縮や徹底した省エネ活動を推進することで電力料金の値上がりを吸収し、増益を確保したいとしている。また、人事面では両工場の工場長に若手を抜擢し新体制へ移行するほか、成田工場では第二工場の売却により第一工場隣接地にクリーンルームを備えた新工場への移管を検討している。

川口秀一社長

川口秀一社長

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