日本バルカー 第3四半期連結決算 環境関連事業不振で減益

2013年01月31日

ゴムタイムス社

 日本バルカー工業の2013年3月期第3四半期連結決算は、売上高287億5800万円、前年同期比1・3%増となった。利益面は、営業利益11億6400万円、同38・5%減、経常利益12億2500万円、同37・5%減の増収減益となった。四半期純利益は7億5300万円で同37・3%減。
 同社グループは、第6次中期経営計画「NV・S6(NewValquaStageSix)」に掲げた戦略を着実に実行し、顧客対応力の強化と海外展開の加速に注力してきた。
 シール製品事業は、自動車関連市場向けの販売が堅調に推移する一方、国内の定期修繕需要などのプラント関連、半導体関連、産業機械市場向けの需要が伸び悩み、売上高は210億5400万円で前年同期比2・9%減となり、営業利益は15億6600万円で同29・9%減となった。
 機能樹脂製品事業は、主に中国市場における景況悪化の影響を受け、売上高は54億5900万円で同14・9%減となった。また、営業損失は1億6800万円。前年同期は営業損失4700万円で、損失拡大となった。
 同社は機能膜事業を中心に2011年12月に連結対象としたバルカー・エフエフティ(旧フジミファインテクノロジー)の事業を加え、新たなセグメントとして「環境」をキーワードとする事業展開に着手している。環境関連事業の当第3四半期連結累計期間の売上高は22億4400万円、営業損失は2億3300万円となった(前年同期におけるメンブレン製品事業のみの売上高は3億1400万円、営業損失は2億9300万円)。
 通期の連結業績は、売上高390億円、前期比0・9%増、営業利益18億5000万円、同29・1%減、経常利益17億5000万円、同35・3%減、当期純利益10億1000万円、同41・9%減を見込んでいる。

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