フコク 売上高は7%の増収 下期低迷も上期でカバー

2013年02月05日

ゴムタイムス社

 フコクの2013年3月期第3四半期連結決算は、売上高430億2300万円、前年同期比7・0%増、営業利益は26億500万円、同3・9%増、経常利益26億8900万円、同4・2%増の増収増益となった。四半期純利益は16億8400万円で同2・4%増。
 同社グループの主要顧客先である自動車産業においても、長期化する円高、空洞化傾向などの影響から海外シフトが進行する中、当初は国内生産の回復が追い風となっていたが、経済情勢の減速感、中国の不買運動の煽りなどを受けて、厳しい経営環境に直面することとなった。このような状況下、同社グループの業績は期の前半を中心に概ね順調な推移を示し、前年同期が震災の影響を被ったこともあって増収増益の結果となった。
 第3四半期末の総資産は、前期末に比べ1億700万円減少して476億2400万円となった。流動資産は前期末に比べ17億3800万円減少した。主な要因は、現金及び預金、受取手形及び売掛金の減少等による。固定資産は前期末に比べ16億3000万円増加した。主な要因は、新工場建設に伴う建物及び構築物、土地の増加等による。
 通期の連結業績予想は、売上高570億円、前期比4・6%増の増収予想ながら、営業利益28億円、同11・8%減、経常利益28億円、同14・3%減、当期純利益16億円、同31・1%減の減益決算を見込んでいる。

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