震災対策・振動技術展が開幕

　「第17回震災対策技術展」が７～８日に渡り、パシフィコ横浜のアネックスホールで開催された。

　各ブースでは企業・団体の震災対策における最新技術が披露された。同期間、第４回振動技術展も開催された。ゴム関連企業は次の通り。

　ブリヂストン
　タイヤづくりで培ってきた最先端の「材料技術」「設計技術」「生産技術」の３つのコア技術を応用する免震ゴムを、女性も含めた一般ユーザーにもわかりやすく理解してもらうために、ブースには同社テレビＣＭでお馴染みのＴＡＩＹＡ　ＣＡＦＥコーナーを設けてアピールをした。また今回の展示会に合わせて「転ばぬ先の“免震”」というタイトルで小冊子を来場者に配布し、「免震・耐震・制震」といわれる構造の違いなども分かりやすく紹介した。

　東洋ゴム工業
　「人を建物を財産を、地震から守る　免震積層ゴム」をテーマに、二つの小間に分け、一般来場者には実際に使用するトーヨー免震ゴムの展示、中間階免震構造と耐震構造の違いが実感できる免震可動模型、ビデオ等で免震機能に関する基礎的な効果がわかりやすく紹介し、一方では専門性を高めた高減衰積層ゴムによる免震構造と減衰機能がない免震構造の違いが実感できる免震可動模型、免震積層ゴムに使用されているゴムの跳ねかたを実感できる体験コーナー等を設けアピールをした。

　東海ゴム工業
　振動技術展で木造住宅用地震対策制震システム「ＴＲＣダンパー」を中心に展示。同製品は地震エネルギーを特殊な粘弾性ゴムで吸収して揺れを抑える製品。特長のひとつはリフォームへ適応可能にした点。また同製品の施工例、同製品の４つの特徴、ダンパー導入前にその効果が確認できる「制振シュミレーション」等をパネルや同製品をわかりやすく紹介したビデオで訴求した。

　川金コアック
　川金ホールディンググループで川金コアテック、光陽精機、ノナガセが同時出展した。同社製品の免震・制振用オイルダンパーをメインに免震支承(ゴム、すべり）等もパネルで紹介し、同社の保有する技術・製品を幅広くＰＲした。

　オイレス工業
　ＳＳＲ（滑り天然ゴム積層ゴム型免震装置）などの免震装置、VWD（壁型粘性せん断ダンパー）等の制振装置、免震レトロフィット等来場者にその違いが分かりやすいように、パネルで展示することで同製品を訴求した。また同社の製品をより理解してもらうために、建築用免震・制震総合カタログを配布した。

　ユーシー産業
　塩化ビニール製の排水専用フレキシブルパイプ「エバフリーシリーズ」を出品。同製品の特長は耐震実証試験で震度６強相当の地震波でも割れや・ひびの異常がでない等揺れに対する強度をもつ点。またブースでＡＦＰ型（屋内用）、ＢＦＰ型（屋外用）、ＣＦＰ型（埋設用）をパネルでアピールした。