不二ラテックスの2013年3月期第3四半期連結決算は、売上高47億4500万円、前年同期比5・9%減、営業利益は2億7300万円、同22・0%減、経常利益2億3200万円、同24・0%増と減収減益となった。四半期純利益は1億3800万円で同4・9%増。
医療機器事業では、主力の国内コンドームは、継続的かつ中心的な戦略として位置づけている販売チャネルとしての大型小売店・ドラッグストア・コンビニエンスストア開拓をより重点的に推進した。常態化した価格競争に伴う価格低下圧力は依然として激しく、原材料全般の継続的な価格高止まりにより収益両面ともに引き続き厳しい展開が続き、また、プローブカバー(感染予防製品)を中心としたメディカル製品については引き続き堅調に推移。この結果、売上高は15億4200万円、同2・2%減となった。営業利益は、原材料費のコストアップを生産合理化で吸収したが、売上減少の影響もあり4900万円、同42・9%減となった。
精密機器事業では、主力のショックアブソーバ及びロータリーダンパーは、国内市場において一部の市場を除き受注は堅調に推移。主要な市場として位置付け、開拓深耕を続けている自動車関連、家電、産業用の分野においては受注がやや低迷したものの、住宅設備関連は堅調に推移した。海外市場では、大手取引先のある欧州の景気低迷の影響もあり受注は伸び悩んだ。この結果、売上高は26億6600万円、同9・4%減となった。営業利益は売上高の減少により、4億9900万円、同10・4%減となった。
SP事業では、主力のゴム風船が主体となる販促用品市場のニーズ多様化と市場の縮小が続いた。テーマパーク等での集客回復等、プラス要因もあったが、前期より続く広告販促活動・イベントの縮小等は本格的に改善されず、依然として厳しい市場環境となった。 この結果、売上高は4億3700万円、同4・5%増、営業損失は2500万円となった。
その他事業では売上高は9900万円、同6・3%減、営業利益は300万円、同56・1%減となった。
通期の連結業績予想は売上高が65億円、前期比1・9%減、営業利益が3億4000万円、同14・5%減、経常利益が2億9000万円、同14・3%減、当期純利益が1億7000万円、同39・5%減の見込み。
2013年02月18日