JSR㈱(小柴満信 社長 )は、グループ会社である株式会社エラストミックス(「Emix」)がインドネシア共和国において同国のPT.Prospect Motor(「PM社」)と合弁会社を設立し、ASEAN地域でタイに次ぐ第2のカーボンマスターバッチ (CMB)生産拠点を新設することを決定した。高い経済成長を続けるインドネシア共和国においてCMB事業の拡大を図る。
PM社は、インドネシアでは自動車関連を中心とする企業グループとして有名であり、自動車生産・販売から製紙、繊維・織物にまで至る多くの傘下企業を持ち、幅広く事業を展開する有力企業。
今回Emixが設立する合弁会社「(仮)PT.ELASTOMIX INDONESIA(エラストミックス・インドネシア)」は、Emixが75%、PM社が25%出資し、資本金は900億ルピア(8・1億円)。年産9、000トンの能力を持つ9号バンバリー(混練機)1基を導入予定で、2014年4月からの商業生産を目指しており、その後も需要の増加に応じ生産能力を順次増強していく方針。
インドネシア共和国は、世界第4位となる2億4千万人の人口を有し、年率6%の経済成長を続けるASEAN地域で最大の経済大国。今後、所得水準の上昇によるモータリゼーションの進行にともない、タイと並ぶ自動車の一大生産拠点になると見込まれている。
Emixは、ポリマー加工および配合技術に立脚して日系自動車部品メーカー等と強い関係を構築している。インドネシアの経営環境を熟知しているPM社と合弁会社を設立・運営することでシナジー効果を発揮し、日系自動車メーカー向けに加えてローカル市場開拓を積極的に進め、インドネシアでのCMB事業の拡大を図っていく。
Emixは、グローバルでのCMB事業の拡大を積極的に推進している。 中国では、天津の生産拠点の移転を決定し2013年春の稼動に向けて新工場の建設を進めており、佛山および福州の工場と合わせた生産・供給体制の充実を図る。今回、タイに加え新たにインドネシアに生産拠点を新設してASEAN地域でのCMB生産・供給能力を増強することにより、海外に軸足をおいたCMB事業の成長戦略を着実に実行していく計画。
2013年02月14日