オカモト 第3四半期連結決算 産業用、生活用品とも順調

2013年02月18日

ゴムタイムス社

 オカモトの13年3月期第3四半期連結決算は、売上高536億5600万円、前年同期比3・4%増、営業利益31億5100万円、同30・0%増、経常利益38億300万円、同35・6%増の増収大幅増益となった。四半期純利益は23億1400万円で同38・3%増。
 〈産業用製品〉
 一般フィルムは海外需要の低迷により工業用等が減少したが、文具用・建材用などの受注が堅調で増収。農業用フィルムは作物市況が低迷したものの拡販施策により微増収。壁紙は住宅着工件数の増加で増収、フレキシブルコンテナは、震災復興関連の需要が増加して増収となった。自動車内装材は、自動車メーカーの生産が昨年に比べ順調で、とくに北米での新車種増産により、売上げ増となった。粘着テープは住宅用が堅調だったものの国内需要の減少による販売競争激化により、売上高は横ばい。工業用テープはスマートフォン関連が堅調だったものの電材業界の低迷により、減収となった。食品衛生関連商品は、商権回復により、売上げ増となった。食品保存用ピチット製品は震災の復興により一昨年並みに需要が回復して増収となった。
 以上により、同事業の売上高は305億300万円、同5・8%増、営業利益は15億8900万円、同22・6%増となった。
 〈生活用品〉
 コンドームは薄物の企画・販売が堅調で、売上げ増となり、カイロは売場への導入が遅れ、気温の低下とともに販売が伸びたが売上げ減となった。除湿剤は気温の低下により売場が縮小され、売上高は横ばい。手袋は食品用・医療用・作業用が好調だったものの産業用がIT・IC関連の需要低迷の影響で、売上げ減、シューズは高付加価値商品の拡販と冬物商品が順調に推移し増収となった。雨衣・ブーツ類は新規取引先が増加し、また寒波の影響で防寒用が好調で増収となった。
 以上により、同事業の売上高は231億5100万円、同0・5%増、営業利益は25億2300万円、同19・6%増となった。
 通期の連結業績予想は、売上高705億円、営業利益30億円、経常利益32億円、当期純利益19億円の増収増益を見込んでいる。

 

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